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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻11号

2002年10月発行

文献概要

今月の主題 消化管のvirtual endoscopy 主題

CT colonographyの現状と展望―大腸ポリープ・癌の描出

著者: 小泉浩一1 小倉敏裕2 高津一朗2

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院放射線部

ページ範囲:P.1395 - P.1402

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要旨 multidetector-row CT(MDCT)を利用した腸管の三次元表示法であるCT colonography(virtual colonoscopy法)での大腸癌の存在診断は表面型病変で61.5%の描出率であった.また,注腸二重造影像に近似したdouble-contrast CT colonography像での病変の側面変形像の描出率は85%であり,深達度sm2・3癌の正診率は89.3%で,内視鏡切除のための深達度診断の指標としては有用であった.CT colonographyは,撮影時間は短時間で苦痛が少なく,体位変換が困難な患者でも検査が可能で,各種の表示法を組み合わせると,1回のスキャンで大腸癌の存在診断,病期診断をすることができ,診断・治療の効率化に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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