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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻11号

2002年10月発行

今月の主題 消化管のvirtual endoscopy

主題

virtual endoscopyの現状と展望―早期胃癌の描出と診断

著者: 白神伸之1 甲田英一1 石橋了知1 柏崎一男2 松川英彦2 大高均3 鈴木文雄3 小林成司4 今井裕5 杉野吉則6 布袋伸一6 鈴木和代6 栗林幸夫6

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会立川病院放射線科 2国家公務員共済組合連合会立川病院内科 3国家公務員共済組合連合会立川病院外科 4静岡赤十字病院放射線科 5東海大学医学部放射線科 6慶應義塾大学医学部放射線科

ページ範囲:P.1421 - P.1428

文献概要

要旨 多列検出器型CTにより早期胃癌のCTによる三次元的描出能は飛躍的に向上した.将来的には等方向ボクセルに近いデータを取得できるために,ゆがみの少ない高分解能の三次元画像と多方向断層像を獲得できる.これにより早期胃癌は存在診断だけでなく潰瘍瘢痕との鑑別や両者の合併の診断までも,他の検査と同様に行うことができると考えられる.大腸に比べ胃の内視鏡は比較的簡便に行うことができるため,一般的にはCTによる胃の三次元診断はいまだ補助的検査の域を出ないと思われているが,症例の蓄積とハード,ソフトウェアの性能向上により三次元画像だけでなく,二次元的にも第3の胃の診断手技となる可能性が示唆される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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