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書評「腎機能低下患者への薬の使い方」
著者: 斉藤喬雄1
所属機関: 1福岡大学腎臓内科
ページ範囲:P.1448 - P.1448
文献購入ページに移動 一般に薬剤の代謝過程において,腎臓は肝臓とともに重要な排泄経路である,特に腎臓では,糸球体濾過の他に尿細管における再吸収・分泌というメカニズムが排泄を複雑にしており,薬剤によって排泄の実態が異なっていると考えられる.したがって,専門医といえる私達でも,十分理解していない点が少なくない.
腎で排泄される薬剤については,腎機能低下とともに血中濃度が異常に上昇し,副作用を引き起こす危険があることや,排泄の過程で主に尿細管・問質系に障害を及ぼす恐れについて考慮しなければならない.最近,このような問題が重視されており,実際の診療において薬剤の投与量を定める場合,常に念頭に置く必要が出てきた.このため,各薬剤ごとに,腎機能と投与量の関係を示した成書もいくつか出版されている.しかし,これらでは詳細な内容は示されずに,単に投与量を羅列するに終わっていることも多い.また,新しい薬剤についての記載が少なく,使用したい薬剤の情報がしばしば得られない.
腎で排泄される薬剤については,腎機能低下とともに血中濃度が異常に上昇し,副作用を引き起こす危険があることや,排泄の過程で主に尿細管・問質系に障害を及ぼす恐れについて考慮しなければならない.最近,このような問題が重視されており,実際の診療において薬剤の投与量を定める場合,常に念頭に置く必要が出てきた.このため,各薬剤ごとに,腎機能と投与量の関係を示した成書もいくつか出版されている.しかし,これらでは詳細な内容は示されずに,単に投与量を羅列するに終わっていることも多い.また,新しい薬剤についての記載が少なく,使用したい薬剤の情報がしばしば得られない.
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