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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻11号

2002年10月発行

今月の主題 消化管のvirtual endoscopy

主題症例

virtual endoscopyとCT enemaにより術前診断が可能であったS状結腸癌,多発大腸ポリープの1例

著者: 遠藤俊吾1 永田浩一1 田中淳一1 工藤進英1 北之園高志2

所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院消化器センター 2昭和大学横浜市北部病院放射線科

ページ範囲:P.1449 - P.1454

文献概要

要旨 大腸内視鏡が通過しない狭窄を来したS状結腸癌に対して,全大腸の描出をマルチスライスCTによるvirtual endoscopy像とCT enema像にて行い,術中大腸内視鏡所見と切除標本と対比した.マルチスライスCTによる三次元画像は前処置や解像度に問題が残るが,内視鏡が通過困難な症例の口側病変の描出が可能であり,そのCT enema像は注腸X線像にほぼ匹敵し,さらにはvirtual endoscopy像により腫瘍の全体像の把握が容易に行えるなど,今までにない画像が得られる.三次元画像は新しい情報であり,従来にない利用方法も考えられ,内視鏡検査や注腸造影検査に並ぶ検査法として確立される可能性が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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