icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻11号

2002年10月発行

今月の主題 消化管のvirtual endoscopy

主題症例

体位変換が困難で,注腸造影検査が施行できなかったため,CTによる大腸検査(3D-CT colonography)が有用であった上行結腸癌の1例

著者: 稲葉良彦1 小泉浩一1 小倉敏裕2 高津一郎2 土田知宏1 浦上尚之1 千野晶子1 高橋寛1 藤田力也1 柳沢昭夫3 加藤洋3 武藤徹一郎4

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院画像診断部 3癌研究会附属病院病理部 4癌研究会附属病院

ページ範囲:P.1455 - P.1460

文献概要

要旨 症例は85歳,男性.下部消化管内視鏡で全周性の2型大腸癌を認め,CTによる大腸検査(以下3D-CT colonography)では,①上行結腸中部に4.5cmにわたる全周性の狭窄を認め,②狭窄は口側,肛門側ともに立ち上がり明瞭で,③狭窄部に深い潰瘍性病変を伴い,④病変の口側には他病変を認めず,⑤病変の腹壁への浸潤あるいは癒着が示唆された.3D-CT colonographyが病変の詳細な把握に有用であった1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら