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編集後記 フリーアクセス
著者: 大谷吉秀
所属機関:
ページ範囲:P.1496 - P.1496
文献購入ページに移動今回の企画ではVEのスクリーニングでの使用に主眼を置いた.スクリーニングの成功に影響を与える最終的な要因は被験者の受容性であり,現状のVEでは前処置や空気による腸管の拡張が必要で,楽な検査と言えるかどうか未知数である(吉田論文).被験者にどれだけやさしい検査法かが問われているわけで,この点は消化器病診断学のみでなく,医療界全般に求められている思想であろう.このような大きな潮流の中で,人々の幸福に貢献できる手段の1つにVEがなりうるかどうか,多少なりとも浮き彫りにできたのではないかと考えている.読者の方々のご批判をいただければ幸いである.MRCPの登場でERCPの件数が減少しつつあるように,近い将来VEが普及して,内視鏡検査に情熱を傾ける若いドクターが減ってしまう可能性を危惧するのは,小生だけであろうか.
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