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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻12号

2002年11月発行

文献概要

今月の主題 Ⅰp・Ⅰsp型大腸sm癌 主題

Ⅰp・Ⅰsp型早期大腸癌の深達度診断―ピオクタニン染色による拡大内視鏡所見の解析を中心に

著者: 林俊壱1 味岡洋一2 馬場靖幸1 石川達1 野村邦浩1 太田宏信1 吉田俊明1 武者信行3 坪野俊広3 酒井靖夫3 相場哲朗3 川口正樹3 遠藤泰史4 石原法子5 塩路和彦6 馬場洋一郎6 竹内学6 鈴木裕6 本間照6 吉田英毅7 上村朝輝1

所属機関: 1済生会新潟第二病院消化器科 2新潟大学大学院病態病理学分野 3済生会新潟第二病院外科 4国立がんセンター東病院臨床検査部 5済生会新潟第二病院病理部 6新潟大学大学院消化器内科学分野 7吉田病院

ページ範囲:P.1583 - P.1600

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要旨 拡大内視鏡によるⅠp・Ⅰsp型早期大腸癌の深達度診断指標を明らかにすべく,pit patternの不整さとピオクタニン染色によるpit間部分の染色性(SA pattern)の2つを指標に,組織所見との関係を検討した.フラクタル解析したpit patternの不整さは,腺管構造の複雑さ(p<0.0001),細胞異型(p=0.0412)を反映し高異型度癌の診断指標となりえたが,sm浸潤長との直接の相関は認めなかった.一方,SA patternはsm癌浅層の組織所見である表層上皮(p=0.0001),粘膜内部(p=0.0004),粘膜筋板(p=0.0005),desmoplasia(p=0.0059)の各状態を反映し,さらにsm浸潤度(p=0.0008)を反映しうる指標であることが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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