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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻12号

2002年11月発行

文献概要

今月の主題 Ⅰp・Ⅰsp型大腸sm癌 主題

Ⅰp・Ⅰsp型大腸癌の深達度診断―超音波内視鏡を中心として

著者: 藤谷幹浩1 斉藤裕輔1 渡二郎1 坂本淳1 伊藤貴博1 柴田直美1 三好恭子1 岡本耕太郎1 前本篤男1 安田淳美1 綾部時芳1 蘆田知史1 太田智之2 村上雅則2 折居裕2 高後裕1

所属機関: 1旭川医科大学第3内科 2旭川厚生病院消化器科

ページ範囲:P.1601 - P.1609

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要旨 高周波超音波細径プローブ(HFUP)を施行した166病変を対象として,Ⅰp・Ⅰsp型大腸癌におけるHFUPの深達度診断能について検討した.①Ⅰp・Ⅰsp型大腸癌におけるHFUPの深達度正診率は71.9%,判定不能例を除けば79.3%であり,表面型に比べ低率であった.②HFUPの深達度誤診の主な原因は超音波の深部減衰であった.③Ⅰp・Ⅰsp型大腸癌におけるHFUPの深達度正診率は,内視鏡検査(75%),X線検査(78.3%)の正診率と同等であった.④内視鏡検査と比較してHFUPでは,sm2,3癌に対する深達度診断精度が高く,特に粘膜内病変が残存するsm浸潤癌の診断に有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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