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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻13号

2002年12月発行

文献概要

今月の主題 胃癌と鑑別を要する炎症性疾患 序説

胃癌と鑑別を要する炎症性疾患

著者: 長南明道1

所属機関: 1JR仙台病院消化器内視鏡センター

ページ範囲:P.1647 - P.1648

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 はじめに

 日常診療における胃癌の診断が困難な要因として胃炎,胃潰瘍をはじめとする炎症性疾患の存在がある.本号では癌と鑑別を要する多くの胃の炎症性疾患を集積し,胃癌の診断能力を高めることを目的としている.まず,形態的に胃癌と鑑別を要する炎症性疾患を,①隆起型胃癌と鑑別を要する炎症性疾患,②平坦・陥凹型胃癌と鑑別を要する炎症性疾患③びまん浸潤型胃癌と鑑別を要する炎症性疾患に大別して,各著者にはできるだけ多くの症例を呈示していただくようお願いしてある.そして,どの所見が癌と鑑別困難であったのか,鑑別のポイントは何かを中心に解説していただく.さらに,病理学的に胃癌と鑑別を要する炎症性疾患についても解説していただき,画像所見を重視せずに生検診断にのみ頼ることの危険性についても述べていただく予定である.詳細は各項を読んでいただくこととし,ここでは炎症性疾患を癌と誤診しないための形態診断の基本について述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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