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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻2号

2002年02月発行

文献概要

今月の症例

結核性縦隔リンパ節炎の食道穿破による食道結核の1例

著者: 岡秀行1 林秀彦1 浅海昇1 井久保卯1 藤森良昭1 田辺耕三1 味野典文2

所属機関: 1水島第一病院内科 2水島第一病院外科

ページ範囲:P.132 - P.134

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 〔患 者〕72歳,男性.2000年12月に肝細胞癌のため肝右前区域切除術が施行され,その後に中等量の右胸水貯留が持続していた.呼吸器症状はなく,胸部X線像で中等量の右胸水貯留を認めたが,肺野に異常影はなかった.胸水穿刺は黄色透明,細菌培養陰性で,結核菌は培養,PCRとも陰性で,ADA上昇もなく,細胞診はClass Ⅱであった.術後αFP,PIVKA-Ⅱとも正常化したため,開胸術後の反応性胸水と考え,経過観察されていた.2001年5月下旬より食道異物感を認めたため,5月28日に当院入院となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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