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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻2号

2002年02月発行

文献概要

今月の主題 4型大腸癌とその鑑別診断 主題

4型大腸癌と鑑別を要する疾患―転移性大腸癌との鑑別

著者: 妹尾恭司1 横山善文1 藤田史岳1 溝下勤1 大島忠之1 等々力勇三1 伊藤恵介1 伊藤雄介1 谷田論史1 松井泰道1 竹園康秀1 奥村文美典1 渡辺勝志1 城卓志1 伊藤誠1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部第1内科

ページ範囲:P.177 - P.183

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要旨 最近5年間に経験した4型大腸癌5例と転移性大腸癌12例を対象に鑑別所見につき検討した.4型大腸癌は全例が全周性狭窄のため内視鏡の深部挿入は困難であったが,狭窄部には結節状変化または易出血性粘膜所見を認めた.転移性大腸癌では内視鏡を施行した9例中6例は全周性狭窄で深部への挿入が困難であったが,狭窄部はいずれも粘膜の明らかな結節状変化はなく平滑であった.注腸X線所見では転移性大腸癌において,わずかな縦じわ所見が重要であった.4型大腸癌と転移性大腸癌の鑑別が困難なことがあるが,注腸X線所見と内視鏡所見とを合わせれば両者の鑑別診断は可能と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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