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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻2号

2002年02月発行

今月の主題 4型大腸癌とその鑑別診断

主題症例

乳癌が大腸へ転移した1例

著者: 服部信幸1 芳野純治1 乾和郎1 若林貴夫1 奥嶋一武1 小林隆1 三好広尚1 中村雄太1 三戸隆1 三浦正剛1 高田正夫1 加藤芳理1 江藤奈緒1 永田正和1 野村幸伸1 神谷直樹1 小田雄一1 大谷弘行1

所属機関: 1藤田保健衛生大学第二病院内科

ページ範囲:P.199 - P.203

文献概要

要旨 患者は72歳の女性.2001年1月に腹痛,便秘にて近医を受診した.注腸造影検査にて横行結腸に長さ約13cmの辺縁に細かな毛羽立ちを有する全周性狭窄認め,精査目的にて入院となった.腹部造影CT検査にて腸管壁肥厚および同部位の造影効果が認められた.大腸内視鏡検査ではmelanosis coliが存在し,同部に狭窄が認められたが,生検ではGroup Ⅰであった.既往歴として1995年に乳癌にて右乳房切除術がされており,乳癌の転移による狭窄を強く疑い,左半結腸切除術を行った.病理組織学的診断は乳癌による転移性腺癌であった.4型大腸癌と鑑別が必要である大腸転移腫瘍の1例を経験したので報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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