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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻2号

2002年02月発行

早期胃癌研究会症例

胃サルコイドーシスの1例

著者: 小沼一郎1 山田聡2 大原麗3 鈴木不二彦4 石和久4 渡辺英伸5

所属機関: 1小沼内科胃腸科クリニック 2山田内科胃腸科クリニック 3大原クリニック 4順天堂大学附属浦安病院検査科 5新潟大学大学院医歯学総合研究科,遺伝子制御講座,分子・診断病理学分野

ページ範囲:P.227 - P.232

文献概要

要旨 患者は43歳,女性.空腹時心窩部痛を主訴とし来院.上部消化管内視鏡検査にて胃角上部小彎に境界が不鮮明で白苔を有する浅い潰瘍性病変を認めた.胃X線検査でも胃角上部に敷石模様を有する陥凹性病変と小彎の壁の硬化像が認められⅡc型早期胃癌かMALTリンパ腫が疑われた.潰瘍周辺からの生検では,粘膜固有層内に乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫が多数認められ,サルコイドーシスと診断した.治療はPPIの8週間投与に加え,H. Pylori除菌療法を施行した.潰瘍は治癒し病理組織学的に肉芽腫は縮小した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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