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書評「プラクティカルコロノスコピー 第2版」 フリーアクセス
著者: 武藤徹一郎1
所属機関: 1癌研究会附属病院
ページ範囲:P.258 - P.258
文献購入ページに移動本書の著者,岡本平次博士はその新谷博士の元へ留学され,その技術の粋を学びかつ盗み取って,帰国以来,コロノスコピー一筋に活躍を続けている,この道の超専門家であることはつとに知られている.当時,学会では1人法,新谷法の強力な推進者であるとともに,盲腸までの到達時間○分○秒,到達率○%という記録を更新することでわれわれを常に驚かせていた.たしかに,コロノスコピーは盲腸まで挿入できなければ話が始まらない.しかし,挿入することだけが目的ではなく,疾患と病変に応じて検査の目的が異なることが,コロノスコピーの難しさであり面白さであろう.従来のコロノスコピーの成書は,ややもすると技術あるいは疾患に偏重したものが多かったが,本書は実によく両者のバランスがとれていることが特徴である.
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