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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻3号

2002年02月発行

文献概要

特集 消化管感染症2002 総論

5.大腸感染症の画像診断

著者: 大井秀久1 西俣寛人1 島岡俊治1 新原亨1 西俣嘉人1 鳥丸博光1 田代光太郎1 松田彰郎1 仁王辰幸1 上山教夫2 小田代一昭3 小吉洋文4

所属機関: 1南風病院消化器科 2上山クリニック 3小田代内科小児科 4小吉胃腸科クリニック

ページ範囲:P.275 - P.285

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要旨 大腸感染症(以下IC)の診断は,糞便などの培養検査で,細菌が同定されて確定されるが,他の大腸疾患と鑑別するために,画像検査が行われることが多い.急性の経過をとるICでは,頻回の下痢を伴うことが多く,前処置なしでの内視鏡検査が可能であり,回盲部まで観察すると,ICの診断や起因菌のある程度の推察もできる.慢性の経過をとるICでは病変の推移を客観的に把握することが重要で,特にX線検査が有用である.画像所見は,病変の拡がり,分布様式,潰瘍性病変の形態などを白壁の言う点線面(PLA)という二次元的に捉えるだけでなく,障害された腸管壁の深さ(三次元的),病変の推移も考慮した四次元的な捉え方をして,全体像を把握する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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