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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻3号

2002年02月発行

特集 消化管感染症2002

総論

8.感染性大腸炎の鑑別診断―感染性大腸炎間の鑑別と薬剤性腸炎との鑑別

著者: 松井敏幸1 永江隆1 真武弘明1 櫻井俊弘1 津田純郎1 八尾恒良1 平井郁仁2 古賀有希2 古川敬一3 竹山泰守3 池田圭祐4 宗祐人5

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2佐田病院胃腸科 3福岡市成人病センター 4済生会二日市病院消化器科 5新小倉病院内科

ページ範囲:P.311 - P.320

文献概要

要旨 感染性腸炎の診断過程には,多くの疾患の鑑別が必要である.感染性腸炎同士の鑑別あるいは薬剤性腸炎を含む炎症性疾患を除外する必要がある.感染性腸疾患の診断の第一歩には毒素性細菌感染と組織侵入性感染を区別し,その後,後者の鑑別を進める.また古典的感染症と薬剤性腸炎に加え,最近増加傾向にある腸管出血性大腸菌感染とNSAIDs起因性大腸炎も鑑別すべきである.感染性腸炎と薬剤性腸炎は,臨床像や内視鏡像が共通することも多い.また,細菌学的検索が行われても両者を鑑別できないことも少なくないなどの問題点がある.上記の多数の疾患を鑑別する要点を総説的にべた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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