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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻3号

2002年02月発行

特集 消化管感染症2002

各論 1.細菌性感染症

6)病原性大腸菌腸炎

著者: 北江秀博1 安藤三男1 田橋賢久1 吉田隆1 枝川豪1 森口暁仁1 天津孝1 杉木正夫2 辻口比登美3

所属機関: 1市立枚方市民病院内科 2市立枚方市民病院中央検査科 3辻口医院

ページ範囲:P.359 - P.364

文献概要

要旨 病原性大腸菌は5群に分類されている.なかでも腸管出血性大腸菌による腸炎は腹痛,下痢,血便,平熱あるいは微熱が特徴的である.溶血性尿毒症症候群を合併することがあり,早期診断が重要となる.内視鏡所見は直腸から盲腸までの連続性病変であり,右側結腸ほど病変が強度となる.全周性の発赤,びらん,浮腫が著明である.その他の病原性大腸菌による出血性腸炎の内視鏡所見は左側大腸型と右側大腸型の2群に分かれた.症例数は左側結腸型が12例中10例と多かった.左側結腸型の内視鏡所見は縦走性びらんや浮腫であり,典型的な虚血性大腸炎と鑑別困難であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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