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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻3号

2002年02月発行

特集 消化管感染症2002

各論 1.細菌性感染症

8)消化管結核

著者: 松川正明1 小林茂雄2 平塚伸1 幸田隆彦1 山本亘1

所属機関: 1昭和大学附属豊洲病院消化器科 2山王病院

ページ範囲:P.371 - P.378

文献概要

要旨 消化管結核について腸結核を中心に述べた.結核の病原性はKatGとrpoVが大きく関与している.腸結核はX線検査が有効である.X線所見として帯状潰瘍または輪状潰瘍,潰瘍瘢痕を伴う萎縮帯,変形(憩室様変形,狭小化),配列が不規則な小さな炎症性ポリープなどを指摘することにより腸結核の診断ができる.内視鏡所見ではびらん,輪状潰瘍,潰瘍緩痕萎縮帯がみられる.結核菌の証明は潰瘍部の生検を組織培養する.治療は三者併用療法を行う.腸結核に合併した大腸癌をみると,占居部位では右側結腸に,肉眼型ではびまん浸潤型が多い.癌部のX線所見では腸壁の狭小化とバリウムの付着が不良であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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