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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻3号

2002年02月発行

特集 消化管感染症2002

各論 2.真菌性感染症

1)カンジダ感染症

著者: 添田仁一1 幕内博康1

所属機関: 1東海大学医学部外科

ページ範囲:P.385 - P.388

文献概要

要旨 カンジダは口腔,咽頭,消化管,皮膚,腟などの常在菌である.カンジダ感染症は重篤な基礎疾患を有し細胞性免疫能の低下した状態(AIDS,悪性疾患など)や副腎皮質ホルモン薬,免疫抑制剤などの投与を受けている症例などに日和見感染症として好発する.消化管カンジダ感染症としては食道カンジダ症が最も多く,胃,小腸がこれに次ぎ,大腸カンジダ症はまれである.消化管カンジダ症の診断には,内視鏡検査が鋭敏かつ特異性が高く有用である.有効な薬剤の早期投与により最近は予後良好な疾患であるが,診断・治療が遅れた場合カンジダ敗血症へ移行し重症化する可能性も高いため日常診療でもカンジダ感染症を念頭に入れておくことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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