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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻3号

2002年02月発行

特集 消化管感染症2002

各論 3.ウイルス性感染症

2)サイトメガロウィルス感染症

著者: 長嶋雄一1 飯田三雄1 平川克哉1 藤田穣1 松本啓志1 古賀秀樹1 武田昌治1 春間賢1

所属機関: 1川崎医科大学消化器内科Ⅱ

ページ範囲:P.399 - P.403

文献概要

要旨 消化管は,サイトメガロウィルス(CMV)感染症の好発臓器の1つである.従来,打ち抜き潰瘍がCMV消化管病変に特徴的な所見とされてきたが,自験例では食道から直腸まで大小様々な形態の潰瘍を呈し,多彩な病変が多発することが特徴と考えられた.CMVによる消化管感染症の診断は,生検で核内封入体を証明することでなされるが,治療方針の選択にはその他の検査を組み合わせて総合的に判断する必要がある.今後,臓器移植や骨髄移植,強力な化学療法の普及等に伴い,CMVによる消化管病変の増加が予測され,免疫能が低下している宿主においては常に本症を念頭に置いた検査が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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