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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻3号

2002年02月発行

特集 消化管感染症2002

各論 4.寄生虫性感染症

2)イソスポーラ症

著者: 望月祐一1 松本主之2 飯田三雄2

所属機関: 1北九州市立若松病院内科 2九州大学大学院病態機能内科学

ページ範囲:P.409 - P.414

文献概要

要旨 イソスポーラ症の消化管病変について,自験例を含め文献的に考察した.本症は大量の腸管内腸液貯留のためX線検査による描出は不良になる傾向にあるが,発症数年以内の症例では小腸粘膜の浮腫やKerckring皺襞の腫大を認め,長期化に伴いKerckring皺襞の消失や粘膜の凹凸不整,粗大顆粒像を呈していた.十二指腸内視鏡所見では発症早期には粘膜の浮腫が中心で次第に粘膜の粗糙化から顆粒状,結節状へと進展しKerckring皺襞の消失を伴っていた.診断に関しては上部小腸,特に十二指腸粘膜において上記所見を拾い上げ,鑑別の中に本症を入れ,十分な臨床的情報とともに検体を提出することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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