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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻4号

2002年03月発行

今月の主題 Helicobacter pylori除菌に伴う問題点

主題

Helicobacter pylori除菌に伴う問題点―逆流性食道炎の発生と経過

著者: 速水陽子1 山本敬1 星原芳雄1 田中達朗1 志田勝義1 布袋屋修1 松本寿永1 山田俊夫1 山本信彦1 橋本光代1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.553 - P.558

文献概要

要旨 除菌治療後に下部食道を経時的に観察することのできた64例において,逆流性食道炎〔ロサンゼルス分類(改変)〕でのGradeを検討した.除菌3か月後を基点とした場合,12か月後までに,悪化群9例(14.1%),不変群52例(81.3%),改善群3例(4.7%)であった.経時的に観察すると全体として明らかにびらん・潰瘍型の逆流性食道炎が増加していた.不変群+改善群に対し,悪化群では有意に高度食道裂孔ヘルニアを合併していた.また,悪化群はGrade N,Mから悪化し,Grade C以上に重症化する症例はなかった.観察開始時Grade A,Bの症例では不変,あるいは改善を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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