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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻6号

2002年05月発行

今月の主題 十二指腸の非腫瘍性びまん性病変

主題

非腫瘍性びまん性十二指腸病変の診断―糞線虫症のX線,内視鏡所見を中心に

著者: 金城福則12 内間庸文2 座覇修2 平田哲生2 又吉亮二2 大見謝秀巨2 豊見山良作2 岸本一人2 仲本学12 諸喜田林13 小波津寛4 金城渚12 外間昭2 斎藤厚2

所属機関: 1琉球大学医学部附属病院光学医療診療部 2琉球大学医学部第1内科 3北部地区医師会病院 4沖縄赤十字病院

ページ範囲:P.819 - P.828

文献概要

要旨 十二指腸の非腫瘍性びまん性病変を呈する感染症,すなわち糞線虫症,結核,非定型抗酸菌症,サイトメガロウイルス感染症,ランブル鞭毛虫症,イソスポーラ症などについて述べた.これらは日和見感染症として発症することが多い.特に,当科で経験した重症糞線虫症のX線・内視鏡所見については詳細に述べた.X線所見では,粘膜ひだの消失,管腔の拡張や鉛管状狭小化を認めた.内視鏡では,白色絨毛,びらん,発赤,浮腫・混濁,潰瘍の所見を認めた.内視鏡下生検では粘膜内に虫体を証明しえた.免疫不全患者に消化器症状が生じた際は,感染症の可能性を考えて積極的な消化管検索と頻回の糞便検査を行うべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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