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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻7号

2002年06月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患と腫瘍(1)潰瘍性大腸炎 主題

潰瘍性大腸炎に伴うdysplasiaとcolitic cancerの内視鏡診断に関する検討―特に拡大観察の有用性に関して

著者: 五十嵐正広1 佐田美和1 小林清典1 吉澤繁1 勝又伴栄1 西元寺克禮1 三富弘之2 岡安勲2

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科 2北里大学東病院病理

ページ範囲:P.925 - P.935

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要旨 潰瘍性大腸炎に伴うdysplasiaとcolitic cancerの内視鏡所見について検討した.対象はdysplasiaのみ13例,dysplasiaが検出された後に癌が発生した3例,colitic cancer6例の計22例とした.dysplasiaの内視鏡所見は,顆粒・結節状隆起9例,扁平隆起4例,平坦粘膜3例などである.早期癌はⅡc,Ⅱa,Ⅰsp,Ⅰs,結節集簇様など多彩で,進行癌では3型,5型と浸潤傾向の強いものが多かった.dysplasiaおよび早期癌の見つけだし診断には,色素撤布と拡大観察が有用で,dysplasiaの病変は,Ⅳ型pitやⅢs~ⅢL型pitが粗に観察される.これらの所見に注目して標的生検することが診断には効率的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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