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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻7号

2002年06月発行

文献概要

Discussion

「消化管病理基礎講座<12>消化管疾患の肉眼所見に関する用語」(36巻10号:1303-1306)に対して

著者: 板野聡1 中島寛隆2 大倉康男3

所属機関: 1寺田病院 2東京都がん検診センター消化器科 3獨協医科大学病理学(人体分子)

ページ範囲:P.936 - P.936

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 本誌第36巻10号に掲載されました中島寛隆先生の「消化管疾患の肉眼所見に関する用語」に対して質問させていただきます.

 1304頁「島状粘膜残存」での説明ですが,これはいわゆる“Insel”のこととしての説明と考えました.しかるに中島先生は説明として,“文字どおり解釈すると正常粘膜の取り残しと捉えられるが,実際には癌性びらん・潰瘍による再生粘膜から成るものが多い.”と記されています.たしかに“Insel(島状粘膜残存)”は,“正常粘膜の取り残し”で良いのですが,“癌性びらん・潰瘍による再生粘膜から成るもの”は「聖域」と呼ばれるべきものであると私は理解しています.もちろん,その成因も違っているわけで,中島先生は言葉の使い分けもなく,また成因の違うものをあたかも同じものとして述べておられます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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