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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻7号

2002年06月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患と腫瘍(1)潰瘍性大腸炎 主題

colitic cancer/dysplasiaの内視鏡診断

著者: 楠神和男1 西尾雄司1 伊奈研次1 安藤貴文1 杉原眞2 早川誠2

所属機関: 1名古屋大学医学部第1内科 2名鉄病院消化器科

ページ範囲:P.937 - P.943

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要旨 最近の電子内視鏡の高画質化により,潰瘍性大腸炎に合併する早期大腸癌やdysplasiaの内視鏡診断が可能になってきた,慢性に経過する潰瘍性大腸炎には大腸癌の合併がみられ,surveillanceの重要性が指摘されている.surveillance colonoscopyは緩解期の患者を対象に十分な前処置のもとで行うのが望ましく,隆起性病変を見逃さないのはもちろんのこと,平坦な病変の拾い上げのために発赤・褪色調変化などの粘膜の色調の変化や表面構造の異常に注意することが大切と考えられる.潰瘍性大腸炎に合併する早期癌やdysplasiaにおいてもその多くは通常の早期癌,大腸腺腫に類似したpit構造を呈しており,色素撒布および拡大観察を併用することにより診断の精度が向上すると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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