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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻7号

2002年06月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患と腫瘍(1)潰瘍性大腸炎 主題症例

潰瘍性大腸炎に合併した直腸癌の1例

著者: 猪狩亨1 高橋慶一2 久保俊明3 船田信顕4 滝澤登一郎1 小池盛雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学病理診断科学 2東京都立駒込病院外科 3東京都立駒込病院内科 4東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.1005 - P.1010

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要旨 43歳,女性.31歳時より血性下痢で発症.都立駒込病院内科で治療を継続,寛解状態にあったが43歳のフォローアップの精査時に直腸隆起性病変を指摘された.大腸全摘術を施行され切除標本では大腸全体に粘膜萎縮,瘢痕を認めたが炎症細胞浸潤は軽度で寛解状態にある潰瘍性大腸炎の状態であった.主病変は粘膜下層に一部浸潤する高分化腺癌であり,それ以外にも広範に異型腺管が認められ,一部は微小粘膜内癌と診断しうるものであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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