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文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻8号

2002年07月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患と腫瘍(2)潰瘍性大腸炎以外 主題

報告例からみた潰瘍性大腸炎以外のcolitic cancerの実態―chronic radiation colitis

著者: 荒川和清12 小口正彦3 鹿間直人2 角谷眞澄2

所属機関: 1飯田市立病院放射線科 2信州大学医学部放射線科 3癌研究会附属病院放射線治療科

ページ範囲:P.1031 - P.1035

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要旨 腹部放射治療後の放射線誘発大腸癌として本邦にて症例報告された58症例63病変を対象とした.放射線治療が施行された原疾患としては,婦人科腫瘍が95%を占めた.大腸癌罹患時の年齢の中央値は67歳(38~80歳)であった.放射線治療から大腸癌発生までの期間の中央値は17年(2~35年)であった.出血症状と便通異常を主訴とする症例がそれぞれ52%を占め,また発生部位は直腸前壁が54%と多かった.病理組織学的には粘液癌が24%を占め,また72%の症例において病理組織学的にchronic radiation colitisの合併を認めた.大腸癌罹患後の生存期間の中央値は3年(1か月~25年)であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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