icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸37巻9号

2002年08月発行

今月の主題 胃粘膜内癌EMRの適応拡大と限界

主題

胃粘膜内癌EMRの適応拡大における分割切除の工夫と問題点

著者: 鳥居惠雄1 津村剛彦1 林幹人1 金井雅史1 疋田宇1 西川温博1 越智次郎1 三浦賢佑1 野口雅滋2 桜井孝規3 賀集一平3

所属機関: 1京都桂病院消化器センター内科 2京都桂病院消化器センター外科 3京都桂病院消化器センター病理部

ページ範囲:P.1169 - P.1174

文献概要

要旨 1992年8月から2002年1月までに,絶対適応の早期胃癌108例121病変に対し,内視鏡的吸引粘膜切除法(EAM)を施行した.分割切除例の標本再構築率は100%であり,完全切除率は一括切除例で84.2%,分割切除例で76.9%と有意差なく,完全切除例では,一括切除例で平均23.6か月,分割切除例で平均28.6か月の観察期間中遺残再発はなかった.以上より,EAM法における分割切除法は臨床的に妥当と考えられた.また,大口径のスネアガイドチューブー体型先端フードでは,平均径30mmの標本が得られ,分割切除を念頭に置いた場合,現状では,長径30mmまでの粘膜内癌に対し,適応拡大が可能と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら