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今月の主題 胃粘膜内癌EMRの適応拡大と限界 主題
未分化型胃癌EMRの現状―アンケート調査報告
著者: 浜田勉1 赤松泰次2 大谷吉秀3 下田忠和4
所属機関: 1社会保険中央総合病院内科 2信州大学附属病院光学医療診療部 3慶應義塾大学医学部外科 4国立がんセンター中央病院臨床検査部病理
ページ範囲:P.1189 - P.1194
文献購入ページに移動従来,EMR(endoscopic mucosal resection)の適応条件は分化型癌であり,未分化型癌は浸潤範囲の決定が困難であること,粘膜下層への浸潤が診断困難であること,リンパ節転移率が高いことなどから一般的にEMRの絶対的適応から除外されてきた.最近発表された胃癌学会の治療ガイドラインにも絶対的適応として記載されていない.しかし,X線,内視鏡診断の進歩により比較的小さい未分化型癌が日常臨床でしばしば診断されるようになり,また分化型癌へのEMRによる治療法の確立,浸透に伴い,この未分化型癌に対してもEMRの適応として取り組む必要があると考えられる.そこで,全国主要施設での未分化型癌EMRの現状がどうであるのかのアンケート調査を行ったので報告し,今後の方向性を探りたい.
アンケートの回収率は89.8%(44/49)であり,回答をいただいた施設をTable1に掲げた.アンケートの質問内容とその集計結果はFig.1~18に掲げた.
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