文献詳細
今月の症例
高度の貧血を契機に発見された大きさ6mmのS状結腸IIa+IIc型sm癌の1例
著者: 長浜孝1 宗祐人1 松原不二夫1 野村秀幸1 八尾隆史2
所属機関: 1国家公務員共済組合連合会新小倉病院消化器科 2九州大学形態機能病理学
ページ範囲:P.1484 - P.1487
文献概要
〔初回大腸内視鏡所見(2001年12月13日)〕
下行結腸に大きさ約6mm大の類円形の隆起性病変を認め,その中心部に自然出血を伴っていた(Fig.1a).インジゴカルミン色素撒布では,隆起の立ち上がりは正常粘膜で,病変中央に浅い不整形な陥凹を認め,陥凹内はわずかに盛り上がっていた(Fig.1b).病変部口側より生検し,高分化腺癌と診断された.
参考文献
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