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文献詳細

雑誌文献

胃と腸38巻12号

2003年11月発行

文献概要

今月の症例

食道原発小細胞型未分化癌の1例

著者: 渡邉顕一郎1 緒方伸一1 永田正喜1 米村智弘2 梶原哲郎3 下田悠一郎3 高瀬ゆかり4 入江康司4

所属機関: 1佐賀県立病院好生館内科 2佐賀県立病院好生館外科 3佐賀県立病院好生館放射線科 4佐賀県立病院好生館病理

ページ範囲:P.1604 - P.1607

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 〔患者〕74歳,男性.検診目的に施行された上部消化管内視鏡で,門歯列より35cm後壁に粘膜下腫瘍様の隆起性病変(0-Isep)を指摘され,2002年7月1日に当院へ紹介受診となる.食道原発小細胞型未分化癌と診断し,同月30日食道亜全摘術を施行された.

 〔腫瘍マーカー〕NSE 9.5ng/ml(0~9.9),PRO-GRP 52.0pg/ml(0~45.9),SCC 1.3ng/ml(0~1.49),CYFRA 2.6ng/ml(0~3.49),CEA 1.8ng/ml(0~5).

 〔食道X線所見〕胸部中部食道後壁にbridging foldを伴う,長径3cmの立ち上がり急峻な隆起性病変を認めた.隆起の頂部は不整な淡いバリウム斑を伴っていた.第1斜位像では弧状隆起がみられた(Fig.1a, b).

参考文献

1)幕内博康,鬼島宏.食道原発未分化癌の診断と治療.病理と臨床 20 : 479-488, 2002
2)竹下政一,明石隆吉,相良勝郎,他.内視鏡的に切除した食道小細胞型未分化癌(粘膜癌)の一例.Gastroenterol Endosc 42 : 258-261, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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