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文献詳細

雑誌文献

胃と腸38巻12号

2003年11月発行

文献概要

今月の主題 上部消化管拡大観察の意義 主題

食道粘膜の拡大観察

著者: 小山恒男1 宮田佳典1 平澤大1 堀田欣一1 友利彰寿1 森田周子1 桜井直1

所属機関: 1佐久総合病院胃腸科

ページ範囲:P.1625 - P.1628

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要旨 拡大内視鏡は1960年代から行われ,逆流性食道炎や食道表在癌の診断に貢献することが明らかにされた.しかし,拡大専用機では通常観察ができず,これが一般化するには可変焦点式(ズーム式)電子スコープの登場を待たねばならなかった.近年各社から開発された拡大内視鏡は通常観察から拡大観察までを施行でき,急速に普及しつつある.本稿では拡大内視鏡による食道粘膜観察の意義に関して解説する.

参考文献

1)奥山山路,大畑雅儀,折茂肇,他.特殊拡大ファイバーガストロスコープについて.Gastroenterol Endosc 9 : 42-43, 1967
2)星原芳雄,橋本光代,志田勝義,他.逆流性食道炎の拡大内視鏡観察.消化器内視鏡 13 : 319-324, 2001
3)Inoue H, Honda T, Yoshida T, et al. Ultra-high magnification endoscopy of the normal esophageal mucosa. Dig Endosc 8 : 134-138, 1996
4)Inoue H, Honda T, Nagai K, et al. Ultra-high magnification endoscopic observation of carcinoma in situ of the esophagus. Dig Endosc 9 : 16-18, 1997
5)有馬美和子,有馬秀明,中島志彦,他.内視鏡医に必要な基礎知識・食道─表面構造からみた内視鏡診断と病理組織像との対応.消化器内視鏡 12 : 614-620, 2000
6)Endo T, Awakawa T, Takahashi H, et al. Classification of Barrett's epithelium by magnifying endoscopy. Gastrointest Endosc 55 : 641-647, 2002
7)小山恒男,宮田佳典,友利彰寿,他.食道胃接合部癌の治療─EMRの適応.胃と腸 36 : 683-688, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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