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今月の症例
間接胃X線で発見された小胃癌の1例
著者: 荒木祐美子15 中原慶太25 吉田秀文15 水町寿伸35 前川進45 馬場保昌6
所属機関: 1九州産業衛生協会 2久留米大学医学部第2内科 3佐賀県医師会成人病予防センター 4枝川内科胃腸科 5はぜの木会(筑後地区X線研究会) 6早期胃癌検診協会
ページ範囲:P.1746 - P.1749
文献購入ページに移動〔間接胃X線所見〕近年,日本消化器集団検診学会で推奨されている新・撮影法1)2)によって撮影された間接胃X線写真である.腹臥位前壁二重造影像(Fig. 1a)で,胃前庭部前壁に小さな陰影斑が描出されている.陰影斑は不整形で一部棘状変化が認められ,中央に小顆粒および小規模な辺縁隆起を伴っている(Fig. 1b)).撮影技師がこの前壁撮影時にわずかな辺縁隆起に気付き,病変の存在を強調するバリウムを薄めに流した追加撮影を行っている(Fig. 1c).
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