胃と腸38巻4号

2003年04月発行

特集 全身性疾患と消化管病変 各論 6.その他

4)中毒（ヘビ毒）

著者： 水口昌伸¹ 岩切龍一² 藤本一眞³ 坂田祐之³ 徳永蔵⁴ 中園貴彦¹ 工藤祥¹

所属機関： ¹佐賀医科大学放射線科 ²佐賀医科大学光学医療診療部 ³佐賀医科大学消化器内科 ⁴佐賀医科大学病理

ページ範囲：P.647 - P.650

　マムシ，ハブ，ヤマカガシなど本邦で遭遇しうる毒蛇の毒にはプロテイナーゼをはじめとする血液凝固障害作用を有する成分や出血，溶血を助長する多数の成分が含まれている．消化管出血はDICによる出血傾向の結果として報告されている例が多いが，虚血性腸炎からの出血の報告やDICの診断基準を満たさない例もみられ診療上留意すべきである．

参考文献

1）堺　淳．急性中毒─的確な治療のために（自然毒）マムシ，ヤマカガシ，ハブ．救急医学 25 : 162-164, 2001

2）小杉忠誠，中村真理子，金城紀代彦．沖縄の疾病とその特性．（財）九州大学出版会，pp 181-196, 1996

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