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今月の症例
大きさ10mmの上行結腸IIa+IIc型ss癌の1例
著者: 三井慎也1 泉信一1 野村昌史1 後藤充1 吉田正史1 篠原敏也2
所属機関: 1手稲渓仁会病院消化器病センター 2手稲渓仁会病院消化器病センター病理
ページ範囲:P.668 - P.670
文献購入ページに移動〔注腸X線所見〕 上行結腸の半月ひだ上に大きさ10mmの類円形を呈する隆起性病変を認めた.病変の立ち上がりは比較的平滑で,中央部には不整形の淡いバリウム斑がみられた(Fig.1a~d).また病変両側の半月ひだは病変に向かって徐々に太まっていた.
側面像では口側および肛門側の半月ひだによる彎入と比較して明らかな硬化像を呈し,台形状変形と診断した(Fig.1c).X線所見からIIa+IIc型癌で,正面像における不整陥凹と半月ひだの太まりおよび側面像での台形状変形から固有筋層以深への浸潤を疑った.
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