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文献詳細

雑誌文献

胃と腸38巻6号

2003年05月発行

今月の主題 消化管腫瘍診断におけるX線検査の有用性

主題

食道腫瘍診断におけるX線検査の有用性―食道X線検査のポイント:コンべンショナルX線装置

著者: 八巻悟郎1 東馨1 長濱隆司2 中島寛隆2

所属機関: 1医療法人社団こころとからだの元氣プラザ消化器科 2早期胃癌検診協会中央診療所

ページ範囲:P.819 - P.826

文献概要

要旨 間接X線検査成績からみると,透視下で癌に気づくのはsm癌からであった.ところが,静止画像があるとm2癌,m3癌の症例でも発見される例があった.同様に,直接X線検査成績をみるとm1癌は全く発見ができなかったが,やはりm2癌とm3癌の症例の中には発見される例もあった.以上から,間接X線検査でも直接X線検査でも食道のX線像を撮ることで,粘膜内癌の発見も可能になってくる.このときのX線像は,充満像では病変の指摘は困難であり二重造影像を撮らなければ診断の役に立たなかった.精密X線検査では,病理標本と対比できるX線像を撮ることが重要である.この両者がうまく対比できることは少ない.このことを解決するために,筆者らはこの両者の間に術後像を挟むことでX線像を解析している.

参考文献

1)長野正裕,望月福治,長南明道,他.a)X線検査による早期食道癌の拾い上げ診断.胃と腸 30 : 271-282, 1995
2)細井董三.1 食道検査法 1. 食道X線検査法.「胃と腸」編集委員会(編).胃と腸ハンドブック.医学書院,pp 70-79, 1992
3)加藤久人,白壁彦夫,藤谷幹浩,他.a)造影手技(2).胃と腸 30 : 295-298, 1995
4)馬場保昌,佐伯友久,加来幸生,他.a)造影手技(3).胃と腸 30 : 299-302, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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