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文献詳細

雑誌文献

胃と腸38巻6号

2003年05月発行

文献概要

今月の主題 消化管腫瘍診断におけるX線検査の有用性 主題

食道X線検査のポイント―Digital Radiography

著者: 杉野吉則1 鈴木和代1 大須賀香絵1 栗林幸夫1 小澤壯治2 北島政樹2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部放射線診断科 2慶應義塾大学医学部一般消化器外科

ページ範囲:P.827 - P.833

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要旨 image intensifier/TV系を用いたデジタル・ラジオグラフィは,被曝線量軽減・画像処理・連続撮影・リアルタイム画像表示などいろいろな特徴を持っている.その中でもリアルタイム画像表示によって検査中に画像を確認できることは,微細病変の発見や描出に非常に有用である.また,連続撮影によって1回の嚥下で容易に,タイミングのあった画像が撮影できるうえ,心拍動の影響を受けない画像が撮れることや食道の伸展性や造影剤の付着が異なった画像が連続的に撮影できることも微細病変の診断に役立つ.しかし,デジタル装置には利点だけでなく欠点もあり,それらを補うような検査を行うことによって,X線による食道の微細診断に新たな展開がもたらされるものと考えられる.

参考文献

1)杉野吉則,今井裕,熊倉賢二,他.早期食道癌診断におけるdigital radiographyの有用性. 胃と腸 32 ; 1339-1345, 1997
2)杉野吉則,今井裕,平松京一,他.400万画素消化管用DR装置の臨床評価と消化管微細病変の描出能.映像情報 32 : 165-168, 2000
3)杉野吉則,熊倉賢二,今井裕,他.早期胃癌X線診断における装置・造影剤および検査法の進歩.胃と腸 38 : 11-20, 2003
4)熊倉賢二,杉野吉則,馬場保昌.胃X線診断学─検査編.金原出版,東京,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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