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文献詳細

雑誌文献

胃と腸38巻6号

2003年05月発行

文献概要

今月の主題 消化管腫瘍診断におけるX線検査の有用性 主題

大腸腫瘍診断におけるX線検査の有用性―注腸X線検査のポイント:ルーチン検査

著者: 本田幹雄1 藤田圭吾2 竹林政史2

所属機関: 1藤田胃腸科病院放射線科 2藤田胃腸科病院内科

ページ範囲:P.907 - P.915

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要旨 注腸X線検査に求められているのはルーチン検査の精度管理とその向上である.そのためには標準化は不可欠であるが,ようやくそれが明らかにされ“1cm以上の大腸癌を見逃さない検査を標準とする”と提唱された.良好な前処置法は必須の課題である.標準撮影体位や撮影枚数も明らかにされた.X線検査の有用性は何よりも偶発症が極めてまれであり,画像が客観的であること,部位の同定や腸管外の情報も得られ,画像評価が行える点であろう.今後はさらに1cm以下の大腸癌の描出に努める必要がある.

参考文献

1)注腸標準化研究会(編).注腸X線検査の標準化.医療科学社,2002
2)柏木秀樹,井上啓二,小川利政,他.注腸X線検査における等張液前処置法の検討.日本大腸検査学会雑誌 18 : 229-232, 2001
3)大棒秀一,海老根精二.立体的アプローチによる大腸撮影技術.メジカルビュー社,1985
4)西俣寛人,西俣嘉人(編).注腸検査法マニュアル.医学書院,1999
5)中村信美.大腸X線撮影法.メディカ出版,2001
6)注腸標準化研究会(編).注腸X線検査の標準化,標準化撮影例.医療科学社,2002
7)柏木秀樹.回盲部病変の拾い上げと描出法.日本消化管撮影研究会会誌 16 : 51-54, 2002
8)腰塚慎二.注腸X線検査における存在診断,および形態診断に有効な撮影法の検討.日本消化管撮影研究会会誌 16 : 35-37, 2002
9)工藤進英.小さな大腸癌の増加が示すもの.胃と腸 36 : 1343-1345, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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