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大腸sm癌内視鏡切除後手術症例の検討
著者: 長廻紘1 喜多嶋和晃1 藤盛孝博2 石黒信吾3 下田忠和4 岩下明徳5 加藤洋6 味岡洋一7 渡辺英伸8 田中信治9 望月英隆10 武藤徹一郎11
所属機関: 1群馬県立がんセンター 2獨協医科大学病理学(人体分子) 3大阪府立成人病センター病理・細胞診断科 4国立がんセンター中央病院臨床検査部 5福岡大学筑紫病院病理部 6癌研究会癌研究所病理 7新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・病態病理学分野 8新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野 9広島大学医学部光学医療診療部 10防衛医科大学第1外科 11癌研究会附属病院
ページ範囲:P.1056 - P.1058
文献購入ページに移動大腸sm癌の多くはリンパ節転移がなく内視鏡的な局所治療で完治することから内視鏡治療の適応拡大が試みられている.しかし大腸sm癌の約10%にリンパ節転移を認めることから,いかなる症例にリンパ節郭清を伴う根治的切除術が必要であるかを判断するかは極めて重要である.しかし,内視鏡治療後追加治療の適応条件が明確にされていないのが現状である.
大腸癌研究会の大腸sm癌プロジェクト委員会では,リンパ節転移陽性大腸sm癌の特徴を明らかにするために絶対分類を用いたsm浸潤度の判定方法を統一化した上で,sm浸潤度をはじめ,臨床病理学的因子について多施設を対象にアンケート調査を実施中である.このアンケート調査結果は第1報で,677症例の腸管切除大腸sm癌の臨床病理学的因子の特徴とリンパ節転移の関連について本誌で報告した(第37巻第12号,1636-1638,2002).
しかし手術症例のみの検討では浸潤度が浅い症例が少ないというバイアスがかかっているという恐れもあるため,リンパ節転移陽性大腸sm癌の特徴をさらに明確にする目的でこのたび内視鏡切除後に追加腸切除が行われた大腸sm癌の内視鏡切除時の臨床病理学的因子について再度アンケート調査が施行された.ここでは第2報として,今回行われたアンケート調査の集計結果を報告する.
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