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文献詳細

雑誌文献

胃と腸38巻8号

2003年07月発行

今月の主題 経過観察からみた大腸癌の発育・進展sm癌を中心に

症例検討

経過観察された大腸癌症例

著者: 鶴田修1 牛尾恭輔2 工藤進英3 斉藤裕輔4 渕上忠彦5 山野泰穂6 岩下明徳7 大倉康男8 下田忠和9 八尾隆史10 渡辺英伸11

所属機関: 1久留米大学第2内科・消化器病センター 2国立病院九州がんセンター 3昭和大学横浜市北部病院消化器センター 4旭川医科大学第3内科 5松山赤十字病院消化器科 6秋田赤十字病院消化器センター 7福岡大学筑紫病院病理 8獨協医科大学病理(人体分子) 9国立がんセンター中央病院臨床検査部 10九州大学大学院・医学研究院形態機能病理 11新潟大学大学院医歯学総合研究科遺伝子制御講座分子・診断病理学

ページ範囲:P.1088 - P.1144

文献概要

 大腸癌の発育・進展に伴う形態変化の検討は,進展した病変の病理組織所見から初期像を推測する方法や注腸X線像を遡及的に見直す方法で行われてきた.しかし,内視鏡的に経過を追えた症例を対象として,その形態変化を検討したものは症例報告を散見する程度で,多数例を検討した報告はほとんどない.そこで,今回は内視鏡検査による遡及的検討をできるだけ多くの症例で行う目的で28施設(Table 1)に症例の提供をお願いした.

 集まった症例は46症例46病変で,うち,初回に内視鏡検査の施行してあるものは41病変であり,さらに,初回検査時に生検を施行してある病変が25存在した.臨床および病理の診断に客観性を持たせるために,臨床のコメンテーター6人に経過観察中各々の肉眼形態,推定発育形式(PG or NPG),推定深達度の診断を行ってもらい,病理のコメンテーター5人に切除標本のマクロ写真,プレパラートを見てもらい肉眼形態,発育形式,質,深達度診断を,生検施行病変については質診断のみならず生検組織から得られる他の情報も付記していただいた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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