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今月の主題 経過観察からみた大腸癌の発育・進展sm癌を中心に 座談会
大腸癌の発育進展はどこまでわかったか
著者: 鶴田修1 渡辺英伸2 下田忠和3 工藤進英4 渕上忠彦5 斉藤裕輔6 牛尾恭輔7 八尾隆史8 八尾恒良9
所属機関: 1久留米大学第2内科・消化器病センター 2新潟大学大学院医歯学総合研究科遺伝子制御講座分子・診断病理学 3国立がんセンター中央病院臨床検査部 4昭和大学横浜市北部病院消化器センター 5松山赤十字病院消化器科 6旭川医科大学第3内科 7国立病院九州がんセンター 8九州大学大学院医学研究院形態機能病理 9福岡大学筑紫病院消化器科
ページ範囲:P.1155 - P.1178
文献購入ページに移動鶴田 八尾先生が言われたように46病変集まったのですが,今回は初回に内視鏡検査を施行された41病変に限って検討させていただきました.対象病変の初回検査時肉眼型ですけれども,41病変中27病変(66%)がI型で,IIa型が12病変(29%),IIc型が2病変(5%)で,初回にM-SM1と診断した30病変に限りますと,I型が18病変(60%),IIa型が10病変(33%),IIc型が2病変(7%)でした.PG(polypoid growth),NPG(non-polypoid growth)の臨床的定義を診断していただいた先生に一任した場合の初回検査時発育形式は全体41病変中PGが35病変(85%),NPGが6病変(15%)でした.初回にM-SM1と診断した30病変に限りますと,PGは28病変(93%),NPGが2病変(7%)でした.以上のように,今回検討した“経過を追えた症例”の多くは初回検査時I型またはIIa型のPG病変であり,M-SM1と考えられる30病変に限るとIIc型,NPGと考えられるのは2病変のみしか存在しませんでした.
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