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文献詳細

雑誌文献

胃と腸38巻9号

2003年08月発行

今月の主題 直腸肛門部病変の鑑別診断

序説

直腸肛門部病変の鑑別診断

著者: 樋渡信夫1

所属機関: 1いわき市立総合磐城共立病院

ページ範囲:P.1223 - P.1224

文献概要

 直腸肛門部病変が疑われた症例に対する外来診察では,小生が医者になりたての30年前には,内科医であってもルーチンに肛門視診と直腸指診を施行したものである.外科医にとっては大腸癌の約半分以上を直腸指診で診断可能だった時代である.

 しかし,その後は大腸内視鏡検査の普及に伴って,内科医は検査時に直腸肛門部を観察するという理由から,外来時には肛門部の診察をスキップするようになった.直腸肛門部病変を専門とする外科医も大学には少なく,講義や実際の症例を見る機会も少なくなったと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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