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今月の症例
病変の拡がり診断にX線が有用であったtypical linitis plasticaの1例
著者: 政幸一郎1 西俣寛人1 西俣嘉人1 大井秀久1 新原亨1 仁王辰幸1 松田彰郎1 島岡俊治1 田代光太郎1 鳥丸博光1 末永豊邦2 大倉康男3 下鑪研悟4
所属機関: 1南風病院消化器科 2南風病院外科 3独協医科大学病理学部 4しもたたら内科消化器科
ページ範囲:P.6 - P.9
文献購入ページに移動〔胃内視鏡所見〕 通常観察では,胃体上部大彎から後壁にかけて褪色調の境界明瞭な陥凹病変を認める(Fig.1).陥凹内は粗で小結節がみられる.陥凹周囲はひだ集中がみられ陥凹の周囲で中断がみられる.その病変の肛門側は明らかな伸展不良はみられず,ひだの腫大もはっきりしない(Fig.2,3).しかし,ひだの走行はスムースさを失い,ひだの表面は微細顆粒状のパターンを示している.また,長軸方向のひだとひだを橋渡しするような直交するひだがみられる.色素内視鏡では陥凹内の小結節がはっきりし,また,陥凹の周囲の粘膜の微細顆粒状のパターンが明瞭となった(Fig.4,5).
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