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文献詳細

雑誌文献

胃と腸39巻1号

2004年01月発行

文献概要

今月の主題 最新の早期胃癌EMR―切開・剥離法 主題

早期胃癌に対する切開・剥離法の工夫―私はこうしている―S-ERHSE法

著者: 石後岡正弘1 草間敬司2 内沢政英2

所属機関: 1勤医協中央病院外科 2勤医協中央病院消化器内科

ページ範囲:P.44 - P.45

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はじめに

 当院では1982年より早期胃癌に対してERHSE(endoscopic resection with HSE injection)法を開発し施行してきた1).ERHSE法はいわゆるcutting EMRのoriginatorである.さらに筆者らは1997年10月より通常のERHSE法では一括切除困難と推測される病変に対して粘膜下層直接切離(剥離)によるERHSE(S-ERHSE;submucosal endoscopic resection with HSE injection)法を考案し施行してきた2).S-ERHSE法は本主題である切開・剥離法の中でITナイフ法3)とともにpioneerである.本稿では筆者らが施行しているS-ERHSE法の手技の工夫について症例を呈示して概説する4)5)

参考文献

1)平尾雅紀,山崎裕之,長谷良志男,他.胃の腫瘍性病変に対する内視鏡的切除法.Gastroenterol Endosc 25 : 1942-1953, 1983
2)石後岡正弘,内沢政英,河島秀昭,他.早期胃膜切除法(ERHSE)の新しい手技─粘膜下層直接切離による一括切除法.消化器内視鏡 11 : 1323-1327, 1999
3)小野裕之,後藤田卓志,近藤仁,他.ITナイフを用いたEMR─適応拡大の工夫.消化器内視鏡 11 : 675-681, 1999
4)内沢政英,石後岡正弘,古山準一,他.早期胃癌に対するHSE局注を併用した粘膜切除術.消化器内視鏡 13 : 842-848, 2001
5)石後岡正弘,内沢政英,草間敬二司,他.一括切除を目指した手技の工夫と成績─ S-ERHSE法.胃と腸 37 : 1163-1168, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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