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文献詳細

雑誌文献

胃と腸39巻10号

2004年09月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の深達度診断―垂直浸潤1,000μm 主題

大腸sm癌における浸潤度の臨床診断精度―各種検査法の組み合わせによる診断

著者: 唐原健1 鶴田修1 河野弘志1 吉森建一1 岡部義信1 中原慶太1 立石秀夫1 豊永純2 佐田通夫1 有馬信之3

所属機関: 1久留米大学医学部第2内科 2久留米大学消化器病センター 3熊本市民病院臨床病理科

ページ範囲:P.1387 - P.1398

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要旨 早期大腸癌の深達度診断における通常内視鏡,拡大内視鏡,超音波内視鏡の効率的な組み合わせによる診断法の確立を目的として,各検査法での肉眼型別(隆起型,表面型)の深達度診断能とその特徴を検討した.①診断不能病変はいずれの形態においても超音波内視鏡に多くみられた.②診断不能病変を含めた深達度診断能は,隆起型では通常内視鏡は全体正診率,深達度1,000μm以上診断の特異度,陽性的中率が高く,拡大内視鏡は感度が高く,超音波内視鏡はいずれも劣っていた.表面型では全体正診率は圧倒的に通常内視鏡が高く,拡大内視鏡は深達度1,000μm以上診断の特異度,陽性的中率が低く,超音波内視鏡は感度,陽性的中率が低かった.以上の結果をもとにより正確で効率の良い検査のフローチャートを作成し,これに沿って検査を進め治療を行ったと仮定すると,誤治療率は隆起型11.6%,表面型4.8%であり,いずれも通常内視鏡のみで診断した場合の誤治療率(隆起型20.9%,表面型7.1%)より低かった.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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