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文献詳細

雑誌文献

胃と腸39巻2号

2004年02月発行

文献概要

今月の主題 Crohn病経過例における新しい治療の位置づけ 座談会

Crohn病の新しい治療をめぐって

著者: 木内喜孝1 高添正和2 八尾恒良3 日比紀文4 鈴木康夫5 杉田昭6 飯田三雄7 斉藤裕輔8

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野 2社会保険中央総合病院内科 3福岡大学筑紫病院消化器科 4慶應義塾大学医学部内科、慶應義塾大学医学部包括先進医療センター 5千葉大学医学部工学医療診察部、現;東邦大学医学部付属佐倉病院内科 6横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター難病医療センター 7九州大学大学院医学部研究院病態機能内科学 8旭川医科大学第3内科

ページ範囲:P.228 - P.247

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栄養療法を中心とした従来の治療法の限界

 飯田(司会) 本日はお忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます.「Crohn病の新しい治療をめぐって」という座談会を始めさせていただきます.従来のCrohn病の治療は日本では特に栄養療法が中心で,うまくいかないときに,5-ASA(5-aminosalicylic acid),ステロイドや免疫抑制剤,metronidazoleなどの薬物が併用されるのが現状ですが,新しいinfliximabという分子標的治療薬が2002年の6月から保険適用になりました.こういう新しい治療法の位置づけについてお話しいただくのが本日の趣旨です.初めに,栄養療法を中心とした従来の治療法のどこに一番問題があるのか,どこが治療の限界かをお話しください.

 斉藤(司会) 栄養療法で80~90%と高い緩解導入率は得られますが,再燃を予防するための緩解維持となると難しいのが現状です.complianceの問題等も含めて,いかがでしょう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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