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文献詳細

雑誌文献

胃と腸39巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 消化管の粘膜下腫瘍 2004 各論 8. 消化管のまれな粘膜下腫瘍および粘膜下腫瘍様病変の診断

消化管のまれな粘膜下腫瘍および粘膜下腫瘍様病変の診断

著者: 牛尾恭輔1 井野彰浩1 岩下生久子1 黒岩俊郎1 和田進2 宇都宮尚3

所属機関: 1九州がんセンター放射線部 2九州がんセンター情報部 3九州大学医学部放射線科

ページ範囲:P.663 - P.677

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要旨 消化管の粘膜下層に主座がある病変には,腫瘍の他に種々の病変がある.それらの病変の中には,形態上で粘膜下腫瘍に類似した所見を示すので,日常の診断の場で粘膜下腫瘍との鑑別が必要となるものがある.そこで今回,症例の呈示とともに,異所性粘膜,壁の石灰化病変,壁内血腫,静脈瘤,pyogenic granuloma,リンパ節転移,消化管壁への転移性腫瘍,腸管子宮内膜症,大腸深在性嚢胞症,管外性腫瘤からの圧迫・圧排,浸潤した病変などについて,その特徴像を述べた.

参考文献

1)井野彰浩,川元健二,岡村均,他.粘膜下腫瘍様発育をした十二指腸異所性胃粘膜の臨床病理学的検討.Gastroenterol Endosc 41 : 710, 1999
2)牛尾恭輔,奥村幸哉,古賀充,他.腹部単純X線検査,消化管の画像診断.胃と腸 34 : 246-254, 1999
3)古川敬芳,高安賢一,牛尾恭輔.食道壁内血腫,日本臨牀(別冊)領域別症候群シリーズNo. 5,pp 163-165, 1994
4)中村隆俊,三富弘之,大谷剛正,他.大量出血をきたし緊急腹鏡下手術で救命し得た空腸pyogenic granulomaの1例.日本大腸肛門病会誌 57 : 39-42, 2004
5)牛尾恭輔.大腸疾患診断の実際II─腫瘍性病変・消化管ポリポーシス,2版.医学書院,1990
6)牛尾恭輔.粘膜下腫瘍様の形態を示した消化管癌.胃と腸 38 : 1491-1494, 2003
7)主題; 粘膜下腫瘍様の形態を示した消化管癌.胃と腸 38(11): 1491-1582, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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