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文献詳細

雑誌文献

胃と腸39巻6号

2004年05月発行

今月の症例

十二指腸原発follicular lymphomaの1例

著者: 勝木伸一16 前田征洋1 長町康弘1 藤田美悧2 長島和郎3 野尻秀一4 梅田いく弥5 庵原秀之5 高山哲治5 新津洋司郎5

所属機関: 1新日鐵室蘭総合病院消化器科 2新日鐵室蘭総合病院病理部 3北海道大学医学部分子細胞病理 4野尻内科・消化器科クリニック 5札幌医科大学第4内科 6現:時計台病院消化器センター

ページ範囲:P.854 - P.856

文献概要

 〔患 者〕 45歳,男性.2003年3月,検診で胃潰瘍を指摘され,精査希望で当院消化器科を受診した.自覚症状はなく,現症ならびに入院時検査成績では異常を認めなかった.

 〔低緊張性十二指腸造影所見〕 十二指腸下行脚Vater乳頭部周囲に,腫大した皺襞を認めた.その皺襞に囲まれた内部の表面性状は,Vater乳頭も含めて,微細なバリウムの付着異常を伴っていた.そして,さらにその周囲に比較的大きさのそろった顆粒状の小隆起を多数認めた(Fig. 1).また,Vater乳頭部対側やや下方にも同様の皺襞の腫大と顆粒状の小隆起を多数認めた(Fig. 2).

参考文献

1)Yoshino T, Miyake K, Ichimura K, et al. Increased incidence of follicular lymphoma in the duodenum. Am J Surg Pathol 24 : 688-693, 2000
2)勝木伸一,野尻秀一,近江亮,他.十二指腸原発早期follicular lymphomaの1例.胃と腸 33 : 1665-1670, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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