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文献詳細

雑誌文献

胃と腸39巻6号

2004年05月発行

文献概要

今月の主題 深達度診断を迷わせる食道表在癌―その原因と画像の特徴 主題

食道表在癌の深達度診断を誤った要因―X線の立場から

著者: 加藤久人1

所属機関: 1東北公済病院内科

ページ範囲:P.861 - P.869

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要旨 食道表在癌216例中,X線深達度診断を大きく誤った症例は16例7%であり,形態別では0-Ipl型1例と0-IIc型15例であった.0-Ipl型の深達度診断では壁変形所見に加え,正面像で壁の伸展に伴い隆起の形態が変化する所見に注目することが必要であった.0-IIc型の深達度診断では,特に陥凹内隆起の性状を明らかにすることが必要であった.導管内伸展症例や浸潤に際して粘膜筋板の破壊が少ない症例の深達度診断は容易ではないが,粘膜ひだの肥厚所見や途絶する所見を描出することで診断が可能になると考えられた.

参考文献

1)加藤久人,吉田操,門馬久美子,他.早期食道癌のX線深達度診断─正面像の解析から.胃と腸 32 : 1323-1337, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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